セントマザー産婦人科医院

 当院は、不妊治療を専門としたクリニックです。分娩は取り扱っておりません。診察時間は、仕事をしながらでも通院しやすいように、21時まで行っております。

 また、遠方から通院される方もいらっしゃいますので、全国各地の病院と連携を取っております。なるべく当院に通院する回数を減らすことで、多少なりとも負担軽減につながれば幸いです。

※初診は原則として院長不在日を避けてご来院ください。

※詳しくはお問い合わせください。

無精子症について

■症状

射出精液中に精子が一匹もいない状態をいいます。無精子症には、閉塞性と非閉塞性の二通りがあります。

閉塞性無精子症 非閉塞性無精子症
症状 精子は作れているが精管が閉塞している 精子を作る機能に障害が生じている
触診 睾丸 大きさ・硬さ共に正常 大きさは縮小・硬さは柔らかい
精巣上体 腫大あり 腫大なし
FSHホルモン 正常 10以上

■閉塞性無精子症の治療法(MESA)

閉塞性無精子症に対してはMESA(精巣上体精子回収法)を行います。当院ではEPSP(精巣上体精子を意味するEpididymai spermの略)と呼ぶこともあります。

精巣を覆う陰嚢にメスを入れて、精巣と精管の間にある精巣上体という部位にガラス製のピペットを刺して、精子を採取します。

精巣から採取するMicro-TESEと比べて、良質な精子を多量に得ることができます。

精子が採取できれば、顕微授精の治療に入ります。

手術は全身麻酔または局所麻酔下で行います。手術時間は約30分で、当日に帰宅は可能ですが、手術翌日までは安静にされてください。

MESA 約600,000円

■非閉塞性無精子症の治療法

Micro-TESE(顕微鏡下精巣内精子回収法)

精巣を切り開いて精子を採取する治療法です。

Micro-TESE 約600,000円

MESA Micro-TESE
採取場所 精巣上体 精巣内
採取精子 多い 少ない
運動性 良好 不良
成熟度 高い 低い

■ROSIとは? 円形精子細胞卵子内注入

Micro-TESEでも精子が見つからない、または不動・奇形精子のみと診断された場合の選択肢。

(ROSI Round Spermatid Injection)

精子に成熟する前の細胞である精子細胞を採取して、顕微授精に用いる治療法です。

当院では、精子細胞を用いた治療で、出産にいたることに成功しています。異常児の発生率が高くなるなどのリスクは現在までに認められておりません。

ROSI 約600,000円

※不妊症治療には原則として公的医療保険は適用されません。

※MESA、Micro-TESE、ROSIともに治療内容によって費用には個人差がありますので、目安としてお考えください。

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